スピマテの個別パック「スターターA赤青緑」について

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1.1 初めに
このゲーム紹介は、スピマテの個別パック「スターターA赤青緑」についてです。このパックは、2015年に一度発表され、今回はその再販となります。当時の状況を踏まえ、そのパックのコンセプト(目的・目標)となるロジック(論理性)を解説していきます。大枠となるゲーム自体のルールはここでは説明しません。記事の最後に記載している参考文献を確認して下さい。

1.2 制作した時期のTCG界の様子
パックの発表日2015年1月。TCGが最も売れたと言われる2011年の約1000億円規模から、少しずつ勢いを落としつつも、960億程度の規模を維持していた時期。まだTCGが盛り上がりを維持していた時代でした。ボードゲームについても盛り上がりを見せ始めていた時期であったと思われます。

1.3 このパックと同時期に流行っていたタイプ
「スターターA」の制作は、2014年の夏に始まり、冬に先行でPDFデータが公開。TCG(トレーディングカードゲーム)では、ちょうどキャラを全面に押し出したデザイナーズタイプのカードパックが発表されたのも2014年くらいだったので、そのあたりに制作されたパックということになります。デザイナーズデッキ(1つのテーマに絞られたある程度構築がデザインされたタイプのカテゴリ)が主流となる時代でもありました。

2. パック特徴「1パックで遊べる。」
16枚で構築されたパックでありながら、1枚1枚が非常に強く、使い方次第では手札から切る1枚によって勝敗が決定します。この特徴は、TCGではよくあるタイプの構築「シルバーバレット」を参考にしています。シルバーバレットと言うのは、「銀弾」と言う意味で、無敵の狼男の苦手な「銀」で出来た銃を指しており、相手のパックの苦手なカードを有効に使い、勝利を目指すタイプを差します。

2.1 「手札コスト0と2の違い」
このパックは、「手札」の枚数が絶対的なリソース、尺度、有利不利を示すパラメーターとなっています。カードには、コストが書かれており、手札を2枚捨てて出すカード(以下コスト2)と手札を捨てずに出せるカード(以下コスト0)の二種類のカードが存在します。コスト0のカードは使うと手札を増やす、つまり「選択肢」を増やすことが出来ます。対してコスト2のカードは手札を減らす、つまり「選択肢」を捨てますが、勝利に直結する「行動」を行う事が出来ます。最終的には、どちらがコスト2を有効に出せるか。出した方が勝つというゲームであり、このパックはそれを如実に体現しています。

2.2 コスト2を出す危険性「召喚酔いと暴勇の報い」
しかし、先にコスト2を出せば良いのかと言うと、そういうわけではありません。このゲームは攻撃宣言時に使える罠のようなカード「暴勇の報い」が存在します。このカードは、使う事に成功すれば、勝利に直結する大きな有利性(アドバンテージ)を得る事が出来ます。この罠を回避するためには、出したターンには攻撃せず、次のターンに攻撃しなければなりません。

2.3 コスト2を出す危険性「コントロールを奪う」

「デーモンガール」というカードが存在し、相手が出したカードを奪ってしまいます。これをやられると、出したコスト2が奪われ、逆襲を食らってしまいます。

3. パック特徴「3パック揃える事で、より広い遊び方が出来る」
パック「スターターA」は、赤・青・緑の3種類が存在し、それぞれ1枚だけカードが異なる仕様になっています。3パックを買うことでほとんどのカードが確実に3枚手に入り、色々なデッキを構築することが出来ます。構築できるデッキは主に5カテゴリに分かれ、5カテゴリのメタゲーム(相性良い悪いのじゃんけん)を楽しめるようになっています。ちょうど、デザイナーズデッキを5つ積んだパックになります。この「3.」では、各カテゴリを説明していきます(※写真はルール解説用の無料公開版のため、商品とは一部フレームが異なります。)。

3.1 「奴隷族」~後攻1ターン目無対策における勝利~


このカテゴリは、非常にシンプルで、5枚+EX1枚のデッキ構築です。デッキ枚数の少ない方が後攻なので、必然的に後攻になります。「破滅の契約者」と呼ばれる、効果の発動に成功させればほぼ勝利するというデッキタイプになります。逆にいうと、このデッキを対策出来ないデッキは、それだけで「不利」ということになります。一つのこのゲームの基準となるデッキです。

3.2 「魔法使い族」~最も強い安定したデッキ~


このカテゴリは、魔法使い族専用構築であり、全てのデッキの中で最も勝率が高く、強いデッキです。「奴隷族」にも有効に立ち回り、勝つことが出来ます。多くの人が一番使うデッキです。

3.3 「龍族」~弱いが、あらゆるデッキに勝てる可能性があるデッキ~

このカテゴリは、勝率でいうと、奴隷族30%・魔法使い族60%で勝利出来るデッキです。

3.4 「戦乙女族」~龍族を確実に倒すデッキ~

このカテゴリは龍族には70%と強く、魔法使い族にも50%ですが、奴隷族には絶対に勝てません。

4.拡張性について
このパックは、他のパックと組み合わせた時、汎用性の高いカードが多いことから使いやすく設定されています。また、相性が明確であるため、どう改良していくかも比較的分かり易いです。5.参考文献
2011年度のトレーディングカードゲーム市場は1000億円を突破
(https://gamebiz.jp/?p=57424)
2015年度の玩具市場規模発表。遊戯王OCGの市場規模は?
(http://yugioh-card.link/ygo-market-scale/)
「ボードゲーム」の歴史、爆発的人気の理由とは?
(http://gigazine.net/news/20150415-history-of-board-game/)
スピマテのルール【対戦動画あり】
http://spimate.com/?p=5283

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