スピマテのストーリー

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3.9 4つの魔法と地図と海路

旅を始めて、約2カ月が過ぎた。いくつかの街に訪れたり、ダンジョンを攻略してお金を稼いだり。

色々あった。色々あったのだが、それはまた別の時に話をしたいとおもう。

とにかく、ようやく。今日の日を迎えたのだ。

「やっと手に入れた!船!!」

そう、ようやく活動範囲が広がり、海を進むことが出来るようになったのだ。

私フリーディアの書いたこの世界の地図だ。

グロマイル王国を中心とする、グロマイル大陸(といっても、地球と比べるとすごく小さい。)。

ここを中心に冒険を進めてきた。

まだ風の魔法を使うというレグルス共和国や、風の谷には行ったことはない。

レグルス大陸の風の谷には、かつて、天界人との戦争で作り出された機械兵達が封印されているらしい。

そして、ユグドラシルの作り出す「マナ」を使って使う地属性の魔法。

この地属性の魔法を使って栄えたイルド帝国と、女性だけの戦乙女が暮らすという戦士の集落。

これがイルド大陸だ。そしてイルド大陸には、「ユグドラシル」という大樹が中心に位置している。

しかし、ユグドラシルはもう既に枯れてしまい、マナをほとんど作り出すことが出来ないらしい。

その為、地属性の魔法は実質的には「衰退」の一途と辿っているという。

ユグドラシルの作るマナは、実は根っこの部分にはまだかなりマナが残っているらしい。

なので、地属性の魔法使い達の一部は、まだマナの残る地下へ地下へと降りて行っているらしい。

 

グロマイル大陸、レグルス大陸、イルド大陸の3つには、実はほとんど交易がない。

その理由は、「魔王の城」にある。

 

「魔王の城」はかつて、女神と呼ばれる、ルーネ教の本拠地だった。

ルーネ教は、約200年ほど前に生まれた宗教で、ルーネ様の起こす癒しの奇跡を求めて、

数々の人々が入団し、大きな組織となった。

 

しかし、その奇跡の正体は、「水属性」の魔法。かつて、天界人との戦争で失われた、

反魂と回復の魔法だ。

そのルーネ様の奇跡は、ある一人の水の魔法使いによって、より強く、強力な回復魔法を

追い求め、非人道的な人体実験が繰り返され、最後にはルーネ教の本拠地は

人体実験で生まれた「魔物」だらけになってしまい、最後には「魔王の城」と呼ばれる、

魔物達の本拠地になってしまったのだ。

そして、人々が魔王の城に立ち入らない理由がもう一つある。

海路を阻む、水の合成蘇生により生まれた怪物、「海の神リバイアサン」の存在だ。

「だから、私達は、海路を進む上で、海の神リバイアサンとの戦いを避けて通れないの。」

魔女ナルシアは、言う。

「そして、海の神リバイアサンを倒すために、メイス。あなたに煉獄の魔術の力を与えるわ。」

私達は、船の中に乗り込み、作戦を立てた。

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