スピマテのストーリー

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3.16 終焉

煉獄の魔女ナルシアは、生贄合成によって、炎の神を呼び出した。

「現れよ、炎の神グラードイン!」

闇の魔王は驚いている。攻撃をしようにも、騎士王の剣で切られた胴体がまだ完全に治っていない。

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昔の話だ。勇者レイスと魔女ナルシアが孤児院にいた頃の話。

魔王を倒すと決めたあの日から、こうなる日はずっと考えていた。

「炎の神を召喚するためには、私と生贄としての血が必要だった。
この禁術で私は、魔王!あなたを焼き尽くす!!」

グラードインの力を使う為には、2人の命を生贄にしなければならない。

魔女ナルシアは、仲間の誰かを生贄にしなければならなかった。

 

生贄には、自分と勇者レイスを選んだ。

 

剣と魔法。違う方法で魔王を倒す為に研鑽を積んで来た。全ては魔王を倒すために。

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魔王の城の炎は、3ヶ月は燃え続け、消えなかったという。
魔王の体はこの世界から消え去った。そして二度と現れることはなかったという。

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