home > 小説 > 3章「煉獄の王国魔女ナルシア」 > 3.17 後日談と歴史
時計は20時を回った。
私は、図書館の机の上で目を覚ました。
目覚めて顔をあげると、そこにはおこっているアルケミストの魔女の顏があった。可愛い。
「ちょっと!勝手に本を読んじゃダメっていったでしょ?」
「ここは・・・?魔王の城?」
「何いってるの。ここは私の図書館!ちょっと目を離した隙に、魔本を読んだのね!」
アルケミストの魔女は、少し考えると納得したように話を進めた。
「そうか、あなた。魔本を読んで、煉獄の魔女の時代へ行ってきたのね。
良かったわね。普通はそのまま元の世界に戻れないものなのだけど、
あなた、結構魔法の才能があるのかもね。」
「ねえ!そんなことより!!魔王はどうなったの!?ナルシアは!?」
「まず、あの戦いの後に生き残ったのは、戦乙女メイスと、法術士のリーナだけ。
2人とも重傷だったみたいだけど、その後王国で活躍してたみたいよ。」
「そうだったんだ。良かった。メイスとリーナは生き残ったんだ・・・。」
アルケミストの魔女は困惑したような顏をしながらも、その後の歴史を話してくれた。
そして、この物語の真実を。