Hunting vs Dragonのルールブックを公開します。制作の参考にしてね。

スピマテカードゲームの第14・15弾である「Hunting vs Dragon」のルールブックを公開します。今回は、5年に渡るTCG制作の中でのノウハウの詰まったこのルールブックを書くにあたり考えたことを紹介していきます。

読み落としやすいポイントを赤字にした。

ボードゲームでは、普通は重要なところを赤字にしますが、TCGにおけるルールブックでむしろ気をつけるべきは、「思い込みによる読み落としをいかに減らすか。」であると考えました。

必要以上に色を使わない。

文字は、太字と細字の黒、赤字のみしか使わないようにしました。色を塗り分けることで、情報量を増やすことができますが、読んでいて疲れてきます。ゲームをしながらルールブックを読むことを想定し、色を必要以上に使わないようにしました。

上から下に読むようにした。

数学ではよくやるセオリーですが、上から下に文字を伸ばしていきます。こうすることで、物事の流れが分かりやすくなります。TCGではフェイズの考え方が非常に重要で、段階を追って説明する必要があるのでこのようにしました。

強いカードを最初に説明した。

TCGでは、盤面をひっくり返すような強力なカードがいきなり説明もなく登場すると、びっくりして興醒めしてしまうことがあります。こうならないように、やばいカードは一番最初に説明しています。

裏面を間違えて読まないようにした。矢印をつけた。

これは部分的にルールブックを齧って間違った理解をしてしまうのを避けるために行いました。

ルールブックは前日に完成させて、印刷スペースで印刷した。

ゲームマーケットに出す作品の場合、1ヶ月前にゲムマ事前体験会に持ち込んだりして、こうしたらもっとルールブックがわかりやすく作れる。と行ったヒントが得られます。印刷は普通は早めに終わらせるのがセオリーですが、ルールブックだけギリギリまで粘り、前日にルールブックだけ帳合いして箱に入れました。こうすることで、よりユーザーの読みやすいルールブックを作ることができました。

上記のような工夫で、丸投げでゲームができた。

このような形で、このルールブックができました。ルールブックのみで一切説明の無いまま、このような動画を撮っていただけました。ルールの間違いも一切ありませんでした。動画を掲載しておきます。

以上、ルールブックを作成した際に考えたことでした。何か参考になればと思います。よかったら拡散お願いします。