第六章

くびをはねておしまい!!

女王の掛け声で、今川焼きの兵隊達は、ハトさぶれの首の部分をパキッと割った。

 

ハニー☆クイーン

私は王宮の謁見の間に来ていた。たくさんのハトサブレが、王女の周りを取り囲んでいた。

「女王様!私は、あなたにお願いがあります!」

「ふむ。なんだ。申してみよ。」

「この世のものとは思えぬお菓子を、私にください!あと紅茶も!」

「この無礼者め!いいだろう、裁判を行う!」

「より多くのハトサブレの賛同を集めたほうの勝利だ。」

「敗北したほうは、罰として、お菓子にされ、おいしく勝者に食べられるのだ!」

「え、どういうこと?」

「この世のものとは思えぬお菓子とは、女王様自身のことだ。」

「命知らずの女だな。どこの国のものだ?」

「ちょっと!ハトサブレって、みんな女王の配下じゃない!」

「裁判を開始する!」

私は考える。王女は魔法のステッキは持っていないようで、

配下のハトサブレを抱えて勝利を確信している。

「ハトサブレになれ!!」

私は、王宮の壁という壁を、すべてハトサブレにした。

「これで、私の勝利よ。」

「・・・。貴様、侵略者だったのか・・・。まだだ!我がハトサブレの軍勢よ、奴らの裏切り者どもを殲滅せよ!」

「いけ、ハトサブレ!壁にしたあの悪い女王を倒すために!」

 

ハニースイーツ☆ティラミス

 

ハトサブレ戦争は、私の勝利で終わった。

私は女王を魔法のステッキでお菓子に変えた。ティラミスになった。おいしかった。

 

つづく