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レナフィールド歴0年。その日天界人と魔法使いの戦争は終結した。のちに「天地戦争」と呼ばれる戦争は、魔法使い側の最終兵器「エアフォート」によって天界人の国は文字通り消滅し、魔法使い達の勝利となった。だが、魔法使い達の住む地上は、魔法使いのみがかかる感染症「天使の羽ウイルス」が蔓延し、滅亡の運命を辿っていた。滅びを悟った魔法使い達は、人間であることを諦め、その精神を「スピリアマテリアル」と呼ばれる魔法の宝石に封じ込め、ユグドラシルの根っこの地下にある宝石保管庫を作り保管した。彼らは永遠の命を得て、精神世界の中で何度も記憶の抹消を繰り返しながら生きることを選んだ。宝石は、ユグドラシルの魔法使いと呼ばれる番人が守っている。

そして、魔法使いも天界人もいなくなった地上は、何百年もの時が流れた。ユグドラシルの根っこの地下には、美しい宝石が眠っている。そんな噂が地上では広まっていた。

「イルド帝国」。魔法使いのいなくなった大陸で、徐々に勢力を伸ばし、大陸全土を支配するまでになった帝国。そんな彼らが噂を聞きつけ、ユグドラシルの根っこの地下にある宝石に手を出すのは、当然のことだった。

彼らは、ユグドラシルの魔法使いの怒りを買った。ユグドラシルの魔法使いは、すぐさまイルド帝国へ報復を行い、イルド帝国は「消滅」した。わずかに残ったイルド帝国の民も、奴隷となり、「アビス」と呼ばれる黒い「スピリアマテリアル」に変えられ、永遠に醒めない悪夢と強制労働をさせられているという。そのあまりにも惨いユグドラシルの魔法使いの狂気に満ちた報復は、「畏怖べき大樹の深淵」と呼ばれ、恐れられるようになった。

しかし、そんな「畏怖べき大樹の深淵」に近づき、宝石を手に入れようとする冒険者は後をたたなかった。これは、そんな冒険者達の物語。

【動画:デッキの動かし方】